【振袖の保管,桐箱情報】メンテナンス


きものを買ったけど、もらったけど、
どう保管したらいいかわからない……
成人式の振袖で初めてお着物に触れるという方も多いかと思います。
今回は、着物の保管について、コツと注意すべきポイントをご紹介!
①【きものは湿気に弱い】
~紙箱は「移動用」のもの~
絹で出来た着物には湿気が大敵。
湿気をそのままにしておくとカビやシミ・縮みなどの原因になってしまいます。
よくあるのが、着物屋さんで納品時にお渡しされている「紙箱」に入れたままにしてしまうパターン。
「お着物屋さんからもらったものだから……」とそのまま使ってしまうのは要注意です!
紙箱は湿気を集めてしまうので保管には逆効果。
あくまでも紙の箱は「移動用」と覚えておきましょう。
では、何に入れたらよいのでしょう。
一番いいのは桐たんす・桐の衣装箱に移すことです。
こちらが桐の衣装箱。
実際に収納する際は着物を1着ずつ「たとう紙」と呼ばれる厚手の和紙で包みます。
桐は気密性が高く、外部の湿度から着物を守ってくれます。
また、木が呼吸をするため、
外気を取り入れつつ、内部の湿度を箱そのものが管理してくれるのです。
ただし、ベニヤ板などの合板の物もあるので要注意。
桐だけで作られた「総桐」の桐箱ならば、下に示すような手順を行わなくても着物を守れますよ!
(定期的にチェックだけはしてくださいね!)
ただ、桐の衣装箱や桐だんすをお取り扱いしている場所は限られています……。
プラスチックの衣装ケースなどに入れる場合、
プラスチックは湿気を吸ってくれないので、防湿剤を一緒に入れておきましょう。
また、防虫剤も入れておいてください。
防湿剤・防虫剤どちらも定期的に交換を忘れずに!
防虫剤はにおいがつきにくいものがおすすめです。
(桐箱で防虫剤が必要でない理由は③にて解説いたします!)
定期的に行うメンテナンスのポイント
また、上記の内容以外で、
湿気から着物を守るために定期的に行うべきことは以下の通りです。
1.梅雨が明けた時期に虫干しを行う
2.冬こそ要注意! もう一度虫干しを行う
3.「定期的に着る」ことが一番の風通し
4.着た後は乾燥させてから収納する
5.着物を包む「たとう紙」もチェックする
1.【梅雨が明けた時期に虫干しを行う】
湿気の多い梅雨が明けた時に、着物を一度干します。
晴れの日が三日ほど続いたときがおすすめのタイミング。
このとき、注意するのが、着物は日光にも弱いということ。
必ず陰干しを行うようにしましょう。
着物を広げて干すことが難しければ、入れ物を開けて扇風機の風を10分程当てるだけでも湿度が変わってきます。
この時期の虫干しを「土用干し」と呼びます。
うなぎを食べる時には「虫干しの時期が近い!」と思い出して頂ければ幸いです。
2.【冬こそ要注意! もう一度虫干しを行う】
冬は乾燥の時期なので、ケースの中の湿気も安心……
ではありません!
冬は、冷えた外気によって、密閉された内気が結露してしまう、非常にキケンな時期!
カビの発生などの原因になってしまいます。
先ほどの「土用干し」と同じように、風通しを行ってください。
11月~2月の乾燥した時期に行う虫干しを「寒干し」と呼びます。
寒くなってきた時も、虫干しのタイミングなのです。
3.【「定期的に着る」ことが一番の風通し】
「定期的に着物を着てあげると着物が喜ぶ」
仕舞い込んだままにせず、定期的に着ることは、単に「着物を役立てる」というだけでなく、着物の風通しとしても非常に大切です。
4.【着た後は乾燥させてから収納する】
着用された着物は必ず乾かしてから収納しましょう。
形の崩れにくい「着物ハンガー」を持っておくと役に立ちます。
こちらが「着物ハンガー」。
袖線と肩線を一直線にした状態で掛けられるので、着物の形が崩れません。
多く汗をかかれた場合には、「汗抜き」加工に出すのも有効です。
5.【着物を包む「たとう紙」もチェックする】
着物屋さんでの納品時などに使われる和紙の包み。
保管の際には必ず着物を1枚ずつこのたとう紙に包んでください。
※たとう紙とは
吸湿性に優れており、チリ・ホコリから着物を保護するほか、綺麗にたたんで包んでおけばシワも防いでくれます。漢字で書くと「畳紙」「帖紙」「多当紙」などの表記があります。
このたとう紙に変色やシミがないか、劣化はないかをチェックしてください。
たとう紙の変色やシミなどは着物に移ってしまう場合があります。
たとう紙をきれいに保つための目安は三年と言われていますので、チェックは忘れずに。
②【きものはしわになりやすい!】
~収納する前に、確認を!~
着物を収納する際に、たたみ方が悪いと着物にしわが残ってしまいます。
振袖の保管の際は必ず「本だたみ」と呼ばれるたたみ方をしましょう。
詳しくはこちらの動画で解説しておりますので、ご参照ください。
たためたら、先に挙げた「たとう紙」に包んで収納します。
③【ラクに、確実に保管する方法】
~「桐」が一番! という理由~
①でもご紹介した「桐」。
桐の衣装箱や桐だんすが保管に最適な理由が以下の3つです。
1.気密性が高く、防湿性が高い
2.材質に虫除けの成分が含まれている
3.火にも強い
1.気密性が高く、防湿性が高い
桐は気密性が高く、外部の湿度から着物を守ってくれます。
また、木が呼吸をするため、
外気を取り入れつつ、内部の湿度を箱そのものが管理してくれるのです。
ただし、ベニヤ板などの合板の物もあり、そちらは機能が劣るので要注意です。
2.材質に虫除けの成分が含まれている
「タンニン」などの成分が桐材に含まれているため、
防虫剤を入れなくても虫除けの効果があります。
3.火にも強い
1.でもご紹介した「気密性の高さ」により、万が一の火災からもなんと中の着物を守れるのです。
「木だから全部燃えてしまうのでは?」そんな疑問をお持ちかと思います。
YouTubeにも面白い実験がありますのでぜひご参照ください。
4分を経過したところで真っ黒になった桐の箱が出てきますが、
表面が焼けているだけで、中のアイスは無事なのがお分かり頂けるかと思います。
まさにお着物を守る「宝箱」としても活躍してくれるのです。
こちらは総桐の衣装箱。
桐だんすに比べてお求めやすく、また運びやすく、
アパートやマンションなどでもクローゼットに入れやすいサイズ。
「お嬢様用の着物の箱」として人気です。
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