ほとんどの方が人生で本格的に着物に触れる機会として大きなものは「成人式の振袖」。
呉服に詳しい方でなければ、いくらぐらい必要になるのか、

なかなかわかりにくい部分かと思います。

ご来店されたお客様も、
高校の卒業前後で成人式の準備を始めるまで、

人生で着物といえば七五三や卒業式の袴ぐらいだった、
という方がほとんどです。
　
そして、振袖は、ほとんどが七五三のきものや卒業式の袴よりも高級なものになります。

振袖の価格は、
きものに本格的に触れるにあたって、
お嬢様もお母様もご不安を抱かれる部分ですよね。

「きものは高級品」というイメージはなんとなくあるけど、
実際のところ、振袖っていくらぐらいするの？
めちゃくちゃ高い？

いくらぐらい準備をしておくのが理想的？

今回はそんな疑問にお答えします！
「振袖の相場」と、
振袖の価格によって多く見られる特徴、
「振袖プランはどう選ぶべきか」についてご紹介いたします！

1.振袖の相場の変化
～特に高い着物が取り扱われていたのは1980・1990年代～

2.振袖の金額に関わる特徴
～生地や柄付けの技法、デザイナー、新作かどうかなどで値段が大きく変わる～

3.振袖プランはどう選ぶべきか
～レンタル、購入、ママ振りコーディネートの選び方～

上記の内容でお送りします！


1.振袖の相場の変化
～特に高い着物が取り扱われていたのは1980・1990年代～

サブタイトルの通り、1980・1990年代の振袖は、
時代がバブル期だったこともあり、
100万円前後で当たり前、
数百万円のものでも飛ぶように売れていたと言われています。

「振袖がめちゃくちゃ高い」ものだったのはこの時代。

近年の振袖購入の価格は、フルセットでも
ほとんどが30～50万円程度と言われています。

また、振袖レンタルであれば、フルセットで
10～30万円前後。

中には80万や100万近くのお振袖などもありますが、従来ほど多くないので、
レンタル・購入ともに価格帯としては「10～50万円前後」といえます。

ここでお気づきの方もいらっしゃるかと思います。

「30万ぐらいで振袖をレンタルすることもあれば、
同じ30万ぐらいで振袖を購入できることもある」

大きな要因としては、着物やコーディネートによって料金が大きく変わってくるためです。
（店によってはサービス内容が変わってくることもあります）

次の章でくわしくご説明いたします。

2.振袖の金額に関わる特徴
～生地や柄付けの技法、デザイナー、新作かどうかなどで値段が大きく変わる～

サブタイトルのとおり、
振袖の金額が変わる要素としてはさまざまです。

順にご説明いたします。

・生地の違い
10万円未満でレンタルできたり、購入できるお振袖に多く見られるのが、
生地がポリエステルでできているもの。

生地に従来通りの正絹を使っているものは、

当然ながらポリエステルより高級になります。

ですが、比較すると正絹の方には、以下のメリットがあります。

〇ポリエステルよりも肌にフィットしやすく、着心地が良い
〇着崩れしにくい
〇静電気が起きにくい
〇通気性が良い

・柄付けの技法の違い
従来は職人さんが手書きで柄を付けたもの、手染めのものなども多かったですが、
今は比較的安価なインクジェットでの柄付けが主流になっています。

刺繍や、絞り、金箔の有無によっても大きくお値段が変わります。

特に、全体に絞りが施された「総絞り」のお振袖だと数百万円にのぼるものも。

・デザイナーの違い、新作かどうか

有名デザイナーが手掛けたものなどは高級なものが多く、
特に「作家もの」と呼ばれる振袖は百万円クラスになります。

また、最新カタログなどに載っているものは価格帯が高くなる一方、
少し前の振袖などは値段が低くなることも。


3.振袖プランはどう選ぶべきか
～レンタル、購入、ママ振りコーディネートの選び方～

「1.振袖の相場の変化」でもお伝えした通り、振袖レンタルの相場は10～30万円程度。
二度着用するなら購入される方がお得なケースが多いです。

ご姉妹で一緒のお振袖を着用されるのでご購入、という方も多くいらっしゃいます。

また、レンタルと購入で特典内容が変わってくることも。
今後の着用やお支度代など、計画に合わせてご相談ください。

ママ振りをお持ちの方については、
今、成人式を迎えられるお嬢様のお母様たちの世代のほとんどが、

ちょうど1980～1990年代に成人式を迎えられた方にあたります。

つまり、今取り扱われている振袖よりも上等なものがほとんど。

さらに、現在のような機械での量産ではなく、

職人さんたちによる仕事が主流だった時期なので、
今同じ金額を出しても、同等のお振袖を用意するのは難しいです。

お持ちのお振袖を今風に着こなすためには、帯を含めたコーディネート変更がイチバン！

詳しくはこちらの記事で解説しております。
→【お持ちの振袖のコーディネート】欠かせない5つのアイテム！

近年の帯の値段は、だいたい10～20万円前後。
帯とセットでのコーディネート変更プランもご用意しております。

ただし、着用の前に、振袖の
「サイズが合っているか」「汚れがないか」などのチェックが必須です。

お店にお持ちになって、相談してみて下さいね。

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