振袖のクリーニング~大切な一着を長く美しく保つ方法~

振袖は特別な日のための大切な衣装。一生に一度の成人式や結婚式などで着用し、その後も美しい状態で保管しておきたいものです。
しかし、振袖は繊細な素材や装飾が多く、適切なメンテナンスを行わないと汚れや劣化が進んでしまうことがあります。
この記事では、振袖のクリーニングとメンテナンス方法について詳しく解説します。
1. 振袖をクリーニングするタイミング
結論から申しますと振袖を着用した後は、長期保管する際、必ずクリーニングを検討することが重要です。
汚れや汗、化粧品の付着は、時間が経つと生地を傷めたり、変色の原因になります。
以下のタイミングでクリーニングを行いましょう。
● 着用後すぐ
振袖を着用した後、目に見える汚れがなくても、汗や皮脂が付着している可能性があります。
このような汚れを放置しておくと、黄ばみの原因となってしまいます。
また、襟元や袖口は汚れが溜まりやすい部分ですので、着用後すぐにクリーニングを依頼することをおすすめします。
保管前
長期間保管する前にクリーニングを行うことで、虫食いやカビの発生を防ぐことができます。
特に湿気の多い時期を迎える前には、しっかりと手入れを済ませておきましょう。
2. 振袖のクリーニング方法
振袖のクリーニングは、一般的な衣類とは異なります。
専門の技術や知識が必要なため、信頼できる着物専門のクリーニング店に依頼することが重要です。
● 着物専門クリーニングとは
着物専門のクリーニングでは、以下のような方法で丁寧に洗浄とメンテナンスを行います。
丸洗い
着物全体を専用の溶剤で洗浄し、汚れやシミを落とします。
水を使わない事で、全体の汚れをすっきりときれいにするだけでなく
シワや型崩れを防ぐこともできます。
食べこぼしを付けてしまった!やファンデーションや口紅などの化粧品がついてしまった!
そんな方にオススメです
シミ抜き
特に目立つシミや汚れに対して、部分的な処理を行います。
こちらは、お着物の状態を見させていただいてから、見積もりを出していきます。
シミの種類を事前に教えて頂けると、クリーニングがスムーズに進みますので、ご協力をお願い致します
〇タンパク質系の汚れ
血液のシミ、皮脂汚れ
〇水溶性の汚れ
コーヒーやジュースのシミ、お酒のシミ、お茶のシミ
〇油溶性の汚れ
ソースなど調味料のシミ、ファンデーションや口紅など化粧品のシミ
〇その他
泥汚れ、筆記用具のシミ、劣化による染み、花粉のシミ
汗抜き
汗によるダメージを防ぐため、汗の成分をしっかり除去します。
丸洗いは、タンパク質系や油溶性の汚れに効果てき面なのですが、水溶性の汚れを落とす事はできません。
また、振袖に汚れがついていなかったとしても、汗の成分が振袖に残っておりますので丸洗いとセットで行う事をオススメします。
汗の成分だけが残っていても、黄ばみの原因になってしまうことがあります。
当店では、丸洗いと汗抜きセットでお得な価格になっておりますので是非、一度お尋ねくださいませ。
仕上げ直し
アイロンでシワや折り目を整え、着物の形を美しく整えます。
洗わなくてもいいけれど、しわが気になるという方におすすめです。
また、最近では後姿も華やかにする為、帯のアレンジが豪華です。
そのときに帯がしわになる事もよくあります。
帯のプレスも承っておりますので、ご希望の方はお申し付けください!
● 自宅での簡易的なお手入れ
クリーニング店に出すまでの間、自宅でできる簡単なお手入れもあります。
柔らかい布で汚れを拭き取る: 汗や皮脂が付着しやすい襟元や袖口を、柔らかい布で軽く拭き取ります。
風通しを良くする: 着用後は湿気を飛ばすために風通しの良い場所で陰干しします。
シミを早めに対処する: 万が一シミがついた場合は、すぐに水で濡らした布で軽くたたくように拭き取りましょう。強くこすらないことがポイントです。
3. 振袖の保管方法
クリーニングした後の振袖を美しい状態で長期間保管するには、適切な環境と方法が必要です。
保管前の準備
桐箱やたとう紙を使用する
着物の保管には、たとう紙に入れて保管するのが基本です。型崩れをふせぐだけでなく、湿気を吸いカビの発生防ぐ効果もあります。
また、伝統的な桐箱にいれることで、よりカビの発生を防ぐことができます。
漢方敷を使用する
桐箱やタンスにお着物をしまう場合、漢方敷の使用を是非オススメします!
これは和紙にウコンや鉱物を混ぜることで、防虫・防臭・防カビ・抗菌など様々な効果を発揮できる超すぐれものです!
使い方は、桐箱やタンスの下に敷いて、その上にお着物を置くだけです。お値段もそこまで高くないので、絶対に勝っておいたほうがいいメンテナンス用品の一つでもあります!
保管場所の選び方
湿気の少ない場所を選ぶ 着物は湿気に弱いため、湿度の高い場所は避けましょう。湿度が高いとカビが発生しやすくなります。
直射日光を避ける 日光が当たる場所では、生地が変色する可能性があります。暗くて風通しの良い場所がおすすめです。
定期的な点検
保管中も定期的に振袖を取り出して点検しましょう。虫食いやカビがないか確認し、風通しを行うことでトラブルを未然に防ぐことができます。
4. よくあるトラブルと対処法
振袖のメンテナンスを行う中で、以下のようなトラブルが発生することがあります。早めに対処することで、振袖の劣化を防ぎましょう。
シミや汚れが落ちない
専門のクリーニング店に相談し、適切なシミ抜きや補修を依頼します。
生地が黄ばむ
長期間保管中に黄ばみが出ることがあります。この場合も、着物専門のクリーニング店でのケアが必要です。
カビが発生した
カビが発生した場合は、ブラシで優しく取り除いた後、クリーニング店で徹底的にメンテナンスを行ってもらいましょう。
5. まとめ
振袖は美しい伝統衣装であり、大切な思い出が詰まった一着です。
適切なクリーニングとメンテナンスを行うことで、次世代へと受け継ぐことも可能になります。
着用後は早めにお手入れを行い、保管方法にも注意を払いましょう。
信頼できる着物屋さん、あるいは着物クリーニング屋さんを見つけておくと安心です。
振袖をいつまでも美しく保つために、ぜひこの記事を参考にしてください。
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