成人式の振袖の定番の古典柄 VS SNS映え間違いなし!現代のレトロ柄

振袖には古典柄とレトロ柄がある
着物に触れる機会がないと、着物の柄についてあまり知らないというのが正直なところではありませんか?
実は、着物の柄には決まりや意味があり、着用する場面に合わせて適切なデザインを選ぶ慣習があります。
成人式で多く着られる振袖の柄は「古典柄」と「レトロ柄」とされています。
「古典柄」は古くからある定番の柄で、「レトロ柄」は現代の着物に合わせて登場しました。それぞれの柄にはどのような違いがあるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
古典柄に込められた意味と種類
振袖には、古典柄が多く用いられ、それぞれの柄には深い意味や願いが込められていることはご存知ですか?
今回は振袖に使われる代表的な古典柄とその意味をご紹介します!
「桜」⇒ 日本文化において非常に特別な意味を持ちます。桜は春の訪れを告げる花であり、その美しさと儚さから「人生の美しさと儚さ」を象徴します。振袖に桜の柄が使われることで、新たな門出を祝福し、人生の瞬間瞬間を大切にする気持ちが表現されます。
「梅」⇒ 寒さに耐えて早春に咲くことから、「忍耐」と「希望」の象徴です。振袖に梅の柄をあしらうことで、困難に打ち勝つ力強さや未来への希望が込められます。梅の柄はまた、高潔な人柄や品格を表すため、着用者の内面的な美しさも強調されます。
「松」⇒常緑樹であることから、「長寿」や「不変」を象徴します。松の柄が振袖に使われることで、長寿や永遠の繁栄を願う気持ちが込められます。また、松の枝が広がる様子は、家族の繁栄や幸福をもたらすとされています。
「鶴」⇒日本で長寿と幸福の象徴です。千年生きるとされる鶴の柄は、長寿と健康、そして未来への幸福を意味します。振袖に鶴の柄を使うことで、長寿や幸せな人生を願う意図が込められ、特に結婚式などの祝福の場に適しています。
「亀甲」⇒亀の甲羅の六角形の模様で、「健康」と「長寿」を象徴します。亀は鶴と並んで長寿の象徴であり、その堅固な甲羅は安定と安心感を表します。振袖に亀甲柄を施すことで、着用者の健康と長寿を祈る意味が込められます。
「青海波」⇒波の模様を抽象化したもので、「平安」と「繁栄」を象徴します。この模様は、波が永遠に続くことから、永続する平和や繁栄を意味します。振袖に青海波の柄を使うことで、平和で繁栄した人生を願う気持ちが表現されます。
「麻の葉」⇒麻の葉の形を幾何学的にデザインしたもので、「成長」と「健康」を象徴します。麻の成長が早く強いことから、特に子供の健やかな成長を願う意図で用いられます。振袖に麻の葉の柄を使うことで、若さと健やかな成長を祝福する意味があります。
「七宝」⇒円が重なり合う模様で、「調和」と「円満」を象徴します。仏教の七つの宝物を象徴するこの柄は、人間関係の調和や永遠の繋がりを表します。振袖に七宝の柄を施すことで、良好な人間関係や幸福な家庭を願う意図が込められます。
「唐草」⇒蔓草が絡み合う様子を描いた模様で、「繁栄」と「長寿」を意味します。植物の生命力を象徴するこの柄は、家庭や事業の繁栄を願う意図で使用されます。振袖に唐草の柄を用いることで、力強い生命力と繁栄を祝福します。
「市松模様」⇒白と黒または他の色が交互に配置された格子模様で、「調和」と「安定」を象徴します。この均等な配置から、平等や調和が表現され、振袖に使うことで、安定した人生や調和の取れた人間関係を願う意味が込められます。
これらの古典柄は、振袖を通じて日本文化の深い精神性や美意識を伝える役割を果たしています。それぞれの柄に込められた意味を理解することで、振袖の美しさだけでなく、その背後にある願いや祈りを感じ取ることができます。
レトロ柄の特徴
振袖のレトロ柄は、大正から昭和初期にかけてのデザインスタイルを反映したもので、その独特な魅力から現代でも高い人気を誇ります。レトロ柄の振袖は、古典柄に無いモチーフや振袖にしては珍しい鮮やかでポップな色も使われたりしています。
違いとしてまず、レトロ柄の振袖における色使いが挙げられます。レトロ柄では、赤、青、緑、黄色などの鮮やかな原色が大胆に用いられ、これらの色が組み合わされて視覚的に強いインパクトを与えます。この鮮やかな配色は、当時の洋装文化の影響を受けたもので、従来の和風な色彩とは異なる新鮮な感覚を生み出します。例えば、赤と白の大胆なコントラストや、深い青と鮮やかな黄色の組み合わせなど、個性的でありながらも調和の取れたデザインが多く見られます。
次に、柄のモチーフの多様性が特徴です。レトロ柄の振袖には、伝統的な花柄に加え、幾何学模様や洋風のデザインが取り入れられています。大きな花柄や動植物のモチーフが大胆に配置され、そのディテールまで丁寧に描かれています。こうしたデザインは、洋風のアール・ヌーヴォーやアール・デコの影響を受けたものであり、優雅さとモダンさを兼ね備えています。また、縞模様や水玉模様、格子模様などのシンプルでありながら視覚的に特徴的なパターンも多く見られます。これらの幾何学模様は、全体のデザインに動きとリズムを与え、古典的な着物にはない独特の魅力を引き出しています。
さらに、レトロ柄の振袖には、モダンな要素が加わったことで、個性的なデザインが多く見られます。例えば、現代的な感覚を取り入れたデザインとして、アシンメトリーな柄配置や大胆なモチーフの使用などがあります。これにより、着用者は個性を強調し、スタイリッシュな印象を与えることができます。
レトロ柄の振袖は、その華やかさと独自のスタイルから、特別な場面での着用に最適です。成人式や結婚式などの重要なイベントでは、その派手で目を引くデザインが一際目立ち、着用者を引き立てます。また、レトロ柄の振袖を着ることで、伝統を尊重しつつも、現代的な感覚を取り入れたファッションセンスを表現することができます。
アクセサリーや髪型とのコーディネートも楽しめる点がレトロ柄の振袖の魅力です。例えば、大正ロマン風の髪飾りやアンティークな帯留めなど、レトロなアイテムを合わせることで、全体のコーディネートに統一感を持たせることができます。こうしたアイテムとの組み合わせにより、より一層個性的で魅力的なスタイルを完成させることができます。
総じて、振袖のレトロ柄は、古典的な和の美しさと、西洋からの影響を受けたモダンなデザインが融合した独特のスタイルを持っています。その大胆で鮮やかな色使いや、多様なモチーフ、幾何学模様などが特徴であり、着る人の個性を引き立てる魅力があります。レトロ柄の振袖は、伝統と現代の要素を巧みに組み合わせることで、時代を超えた普遍的な美しさを持つ一方、個性を強調するファッションアイテムとしても愛され続けています。
古典柄とレトロ柄を比較
古典柄とレトロ柄には似ている部分と異なる部分があります。吉祥模様は古典柄にもレトロ柄にも描かれている模様です。どちらも成人式の振袖に着ることができます。では、古典柄とレトロ柄の違いは何でしょう。
柄のモチーフ
古典柄…吉祥模様などの縁起のいいモチーフ
レトロ柄…古典柄のモチーフに加えて、蝶やバラなど華やかなモチーフ
柄の大きさ
古典柄…全体的に細かく繊細なデザインで小さな柄がいくつも重なっている
レトロ柄…モチーフを大きく大胆にデザインしてあり、大きな柄がちりばめられている
振袖の色
古典柄…染のよさをいかした深みのある落ち着いた発色で使用されている色の数が多い
レトロ柄…はっきりとした発色でパッと目をひく色づかいで使用されている色の数は少なめ
振袖に合わせる小物
古典柄…定番の和装小物が一般的
レトロ柄…帽子やブーツなど洋装の小物をあわせることもできる
古典柄もレトロ柄も成人式にはおすすめ
古典柄とレトロ柄の違いと特徴をお伝えしてきました。お嬢様世代にとって着物はなじみのないものです。古典柄よりもレトロ柄の方が洋服に近い感覚でえらぶことができるかもしれません。
成人式は二十歳の記念を残す式典です。伝統や格式にとらわれすぎずに、自分の好きな振袖を着るのもいいですね。ただ、大人の仲間入りをするこの機会に伝統柄の意味や種類を知るのもいいでしょう。
どちらの柄をえらんでも、小物のアレンジでコーディネートの幅は広がります。お嬢様らしさを引き出して一生に一度の晴れの日を楽しんでください!!
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