【成人式の「ふわふわ♬」】なんで『ショール』って必要なの!?
成人式で使う『ふわふわ』♬
『ショール』の役割やマナー保管方法について、ご紹介させていただきます!
成人式と言えば、振袖と、首周りにまく「ふわふわ」!!
このふわふわ、正しくは「ショール」と呼びます!
成人式では、みなさんが身に着けるショール。
ただ、どうしても同じような見た目になってしまうことから、
「つけたくない!」
というお嬢様方もしばしば、いらっしゃいます。
この記事をお読みの方にも、
「そういえば、なんでつけるんだろう?」とお思いの方も多いのでは。
そんな方のために今回は
そのショールの役割やマナーについて
お話したいと思います
①なんのためにつけるの??
ショールの一番の役割は
「防寒」
成人式は1月の真冬の中行われます!
振袖以外の着物、たとえば訪問着などは和装用のコートというものがありますが
振袖にはそれがありません。
そのため上着の代わりとしてショールを使用するんですね!
見た目から、「マフラー」に近い役割かと思われがちですが、
作法としては「コート」のように扱われます。
振袖は絹でできており、比較的暖かい着物とされていますが
それは主に胴の部分のみです!
首元、肩周りに関しては、
握りこぶし1つ分ほど後ろを空けて着付けるのが振袖のきまり。
そのためそこから風が入って、寒くなってしまうんです。
↑ ↑ ↑
このように首の後ろをあけて着付けることを
衣紋を抜くといいます。
そのため振袖を着た時に
一番防寒しなくてはいけないのが「首元」「肩周り」というわけなんです!!
ほとんどの地域が成人式を1月など寒い時期に行うことが多いです!
そのため、ショールは防寒具として必要というわけなんですね!
最近はコロナ感染対策のため
成人式を屋外で行ったり、風通しをよくして行う市町村が
まだまだあります。
防寒具としてのショールは、必須アイテムです!
成人式当日に雨が降ってしまったり、年によっては雪が降るくらい寒い場合もあります。
②マナーについて
成人式のショールは先ほどお話した通り上着と同じで防寒具です。
そのため成人式会場など、屋内では『はずす』のがマナーです!
また、成人式以外で振袖を
着る場合も同様のことがいえるため注意しましょう!
③種類について
一言で「ショール」といっても実は種類があります!
大きく分けると
フェザー(羽毛)ショールとファー(毛皮)ショール
の2種類に分かれます!
フェザーショールとは
水鳥の羽毛が使われたショールのことです。
ふんわりと可愛らしいのが特徴で
成人式のショールといえばこの水鳥!!!!
というくらいTHE王道のものです!
ファーショールとは
主に動物の毛皮でできたショールで
ファーストステージで一番人気の商品は
断然フォックス、つまりキツネの毛皮のものです
ファーショールは
フェザーショールに比べて高級感があり、
振袖をより上品に見せることができるのが特徴です!
実際の暖かさもバツグンで、
見た目はもちろん、防寒具としてもすぐれています!
また、カラーバリエーションが充実しているのもこのファーショールの特徴!
白だけでなく、ブラウンや、ブラック、クリームなど
色々な色があります!!
他の人より差をつけたいという方は
このファーショールが断然オススメです!
④成人式後の使い道
フェザーショールはどちらかと言えば和装で活躍するショールになります!
一方ファーショールは上品で大人っぽいため
和装だけでなく、ドレスなどの洋装にも使うことができます!
そのため長く使えるのはフォックスなどが人気なファーショールです!
しかし、ショールは「殺生を連想させる」
という理由から結婚式の会場内で着用するのは避けたほうがよい場合があります。
ただ防寒具として使う分には全く問題ありません!
そのため使う場合は受付でクロークに預けるなどして
式の会場には持ちこまないようにしましょうね!
⑤保管方法
ではここで大切なファーショールを長く使うための
上手な保管方法の手順もご紹介します!
ショールの大敵はやはり
・湿気
・日光
・虫食い
です。
これを避けるためのお手入れ方法は以下の通りです。
1. 洋装用のブラシなどで毛並に沿って優しくブラッシングする
2. 風通しの良いところで日陰干しする
3. 形がくずれないように丸め不織布に包み、防虫剤や乾燥剤と一緒に箱に入れて保管する
(においのつきにくいものがおすすめです)
これで保管はばっちりです!
⑥なぜ着物に「ショール」をつけ始めたの?
もともと「ショール」というのは
インドのカシミール地方で着用されていた伝統衣装が
15世紀ごろにヨーロッパに伝わったものです。
鎖国を終えた日本が文明開化を目指した明治時代に
欧米からの文化を取り入れていく中で生まれたのが、
それまでは主流でなかった「女性用着物の上にもう一枚羽織る」
という文化でした。
それまでは「羽織」も、男性用のものしかありませんでした。
女性用着物として現れた羽織りもののなかで、
防寒具として取り入れられたものの一つが、
欧米から伝来した「ショール」でした。
このように「きもの」に「ショール」を合わせるようになったのは
明治時代が始まりです。
時は流れ、成人式にショールを着用するようになったのは、
1959年の成人式で美智子上皇后がご成婚をされた際に
ミンクのショールを着用されたことがきっかけと言われています。
当時、皇室で初めて自由恋愛から皇后になられた美智子さまは、
日本女性全員の憧れの的でした。
60年以上前のことですが、今も成人式でみんながショールを
着用されるぐらいに普及していることから、当時の女性たちがいかに美智子さまに
注目していたかがうかがえますね。
いかかがだったでしょうか?
ショールについて知ると、
「成人式のふわふわ」ことショールを見る目も、
少し変わってきますよね!
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