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四日市店
【振袖をもっと好きになる！】着物の柄解説！Part2 ファーストステージ四日市店
華やかな着物の「振袖」には、いろいろな色や柄が用いられています。
その柄によってデザインや雰囲気が大きく変わるのですが、
振袖の柄はただのデザインではありません！
振袖にはお嬢様の将来への願いを込めた「吉祥柄」が多く用いられています。
だから、振袖の柄に込められた願いを知れば、きっと振袖をもっと好きになれる！
そして、振袖と一緒に使う「帯」に使われることもよくあります。
お振袖の他にも、さまざまな着物で共通して使われる柄も多いので、
知っておくだけでちょっと着物や人の着姿を見るのが楽しくなる！？
振袖に用いられる柄のご紹介、第二弾です！！
第一弾はこちら→【知っておくとちょっとうれしい？】着物の柄解説！
①華やかに彩るならやっぱりたくさんの「花」！
第一弾でご紹介できなかった分をご紹介です！
②かつての文化や生活も見える「伝統柄」
前回ご紹介した中からもいくつかご紹介しますよ！
③帯にもよく使われる「パターン柄」
前回ご紹介した中からもいくつかご紹介しますよ！
上記3つの内容でご紹介していきます！
①華やかに彩るならやっぱりたくさんの「花」！
・花丸紋
画像の左肩部分のように、
草花を円形に図案化した柄です。
「花の丸」とも呼ばれます。
その形から「縁（円）を結ぶ」「和（輪）を大切にする」「夫婦の円満」などに通じ、
結婚にもふさわしい柄とされています。
・辻が花
「縫い取り絞り」と呼ばれる技法で作られる、複数の色を染め分けて絵のようにした柄です。
一説には「藤」と「椿」を掛け合わせた架空の花とも。
「辻が花」が文献に現れたのは室町時代で、安土桃山時代に隆盛しますが、
この染めの技法は江戸時代初期に至るまでに急激に廃れ、消滅したことから、
「幻の辻が花」と呼ばれます。
歴史上には短期間しか現れませんが、
その美しさと高度な技術は戦後に復元され、今も愛されています。
・百合
大きく華やかで、現代柄によく登場します。
女性の純潔、無垢、高貴さを表しています。
・バラ
西洋の花ですが、
その華やかさと美しさから、様々な色が着物に多く用いられています。
色によって意味が違いますが、これは「花言葉」に共通しています。
特に作るのが難しかった「青いバラ」は「奇跡、不可能」という意味を持っています。
②かつての文化や生活も見える「伝統柄」
・扇
末広がりの形をしていることから、「明るい未来」を示す柄とされています。
また、貴族が扇を用いていたことから、豊かさの象徴でもあります。
柄としてだけでなく、
お祝いごとの際には扇（末広と呼びます）を手に持ったり、
帯締めに差したりします。
七五三の7歳さんに、帯締めに差す扇は必需品！
・熨斗目（のしめ）
お祝いに使う「のし」を何本も束ねた柄。
「多くの人から祝福されている」ことと、
「その幸せを周囲にも分け合う」ことを意味しています。
また、人と人とのつながりを表したり、
長寿の象徴としても扱われるとてもおめでたい柄です。
・流水
流れる水の様子を文様にしたものです。
「苦難や災厄を流す」「流れる水は常に清らか」
「お浄めや火難除け」などの意味があります。
・御所車
平安文化からくる貴族の乗り物。
豊かさ、華やかさを象徴します。
御所車に花をいっぱい載せているものは「花車」と呼ばれ、
幸せにあふれますようにという願いが込められています。
・貝桶
平安貴族の遊びのひとつ「貝合わせ」に使う貝を入れる桶です。
二つの貝殻を一対に合わせる様子から、
夫婦円満の象徴として扱われます。
・雪輪
雪の結晶をかたどった文様です。
寒い冬に積もる雪が、春の雪解け水となり、
野山の草木をはぐくみ、秋の実りをもたらすことから、
雪は五穀の精として扱われ、豊作を呼ぶ吉祥とされていました。
画像のように花を被せて使われることも多いです。
帯にもよく見られます。
③帯にもよく使われる「パターン柄」
・市松模様
お嬢様ふたりの帯それぞれに用いられている柄です。
色の違う正方形が繰り返される模様です。
さかのぼるとなんと古墳時代のはにわの服装などにも見られます。
途切れることなく柄が続いていくことから、
「子孫繁栄」「発展」の願いが込められています。
ちなみに「市松」という名は、
江戸時代の歌舞伎役者「佐野川市松」から。
佐野川市松がこの柄の袴を履いたことで
この柄の人気が高まったためについたと言われています。
鬼を退治する漫画の主人公の羽織としてもおなじみですネ。
・格子
縦と横の線でマス目になった柄。
現代でいう「チェック」です。
市松に似ていますが、「色の違う正方形が連続する」市松と違い、
「線」がメインの柄なので、正方形の色は同じである場合が多いです。
・七宝
画像真ん中のあたりに見える帯の模様です。
〇ひとつの周りに、円周を中心とする〇を四つずつ配置する形で続いていく模様です。
円が重なっていることから「円満」を表し、また、
四方どちらへも続いていくことからも縁起が良いとされています。
「四方（しほう）」に円を重ねている事から転じて、
仏教で縁起が良い言葉「七宝（しっぽう）」と呼ばれるようになりました。
・麻の葉
三角形がたくさんありますが、大小の「六角形」を点で重ねた柄です。
麻の葉は成長が早く、まっすぐにグングン成長していくことから、
「健やかな成長」「今後の期待」への願いが込められています。
また、「魔除け」の意味もあります。
・「鱗」
色の違う正三角形を組み合わせて連続させたものが主流です。
蛇や魚の鱗をデザイン化したもので、
こちらも古墳時代の道教や土器などの装飾にも見られた
古くからのお柄です。
蛇の脱皮を表すことから役を落として「再生」するという意味が込められています。
・「矢絣」
大正ロマン風の柄としておなじみ。
矢についている羽を表す柄で、
江戸時代には奥向き女中の着物に使われていた柄とされています。
破魔矢と同じ意味合いが込められており、
邪気を払うとされています。
また、放たれた矢は戻らない事から、
「円満な家庭での生活」を願い、
嫁入りの際に矢絣の着物を持たせる風習があったと言われています。
・「亀甲」
六角形を連続して並べたもの。
名前の通り「亀の甲羅」のこと。
「鶴は千年、亀は万年」で知られる通り亀は長寿を表す縁起物です。
また、古くは亀の甲羅を焼いてそのひび割れの方向で占いを行っていたことから、
神の意志を示す物として扱われてきました。
いかがでしたか？
模様紹介第二弾として、いろいろな柄を解説しました。
着物も帯も、柄や文様そのものが特別な意味を持っています。
ご着用されるお着物も、よりいっそう特別な物に思えるはずです！
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Part1はこちら。
前回と重なる部分もありましたが、合わせて読んで頂くとさらに理解が深まりますよ！
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