ママ振りアレンジは帯から！

お母様の振袖で成人式に参加される方も多いと思います。

一般的にママ振袖と呼ばれる、持ち込み振袖ですが、

実はそのままのコーディネートだとちょっと

古っぽいかも・・・？

成人式にかける予算はご家庭によってそれぞれです。

せっかくママ振りがあるなら着なきゃもったいない！

もちろん、一から仕立てたり、

レンタルするよりずっとお得です。

お母様の振袖をそっくりそのまま着よう

とお考えの方、ちょっと待って！

振袖も洋服と同じように流行があります。

お母様が振袖を着て成人式に出られたのは

２０年以上前のことです。

２０年前の流行といえば、

ルーズソックスや、ヤマンバファッションなどなど・・・

振袖も同じように、

２０年前の流行は帯揚げ・帯締めは同系色、

刺繍襟は白地に白かピンクの刺繍、

といった感じです。

もちろん、それがダメということでは

決してありませんが、

振袖をレンタルや新しく購入される方は、

今の流行でコーディネートを組むはずです。

ですが、ビンテージ振袖でも、

小物を変えるだけで、程よくレトロ感をだしつつ、

今風のアレンジを加えることができます。

ママ振りの良さを最大限活かしたアレンジにしましょう！

ママ振りを今風にアレンジするなら

帯からチェンジ！

ママ振りの帯と今の振袖の帯の違いは、

重さと長さです。

もちろん、ママ振りの帯は高価なものが多く、

質の良い帯であることに変わりはありません。

しかし、今の帯と比べると、少し短いものが多いです。

この帯の長さがなぜ重要なのかというと、

振袖の帯は訪問着などで使われるお太鼓結びとは違い、

飾り結びをするからです。

飾り結びをするにはやはり帯の長さがないと、

華やかな飾り結びになりません。

最近の帯結びは実に様々な結び方があり、

昔の結び方よりも華やかになっています。

帯が短いなら、ママ振りの帯の方が軽いのでは？

いいえ、今の帯は、帯を織る技術が進歩したために、

軽くて長い帯ができるようになっているのです。

なので、昔の帯より質が劣るから軽い、

というわけでは決してありません。

帯が軽いということは、

振袖を着る側も楽に着られるということです。

ママ振りの帯は重くて硬いものが多く、

もとより着馴れない振袖が、

より辛くなってしまうこともあります。

実際に帯を変更すると、

これだけ印象がかわります。

ママ振りの帯は振袖と同系の色を用いた

シンプルなイメージです。

変更した帯は、同系の色を入れつつ、

振袖には入っていない色味をプラスして

メリハリを付けています。

これが、ママ振りコーディネートと

今風アレンジの違いです。

また、変えたのは帯だけではありません。

ママ振りコーディネート、

重ね襟、帯揚げ、帯締めは違う色を使おう！

元のコーディネートをもう一度見てみましょう。

帯揚げの色は黄緑を用いて

アクセントになっていますが、

重ね襟、帯締めは同じ色味を使っていますよね。

これは、２０年以上前の流行になります。

ママ振りのコーディネートで多いのは、

同じ色で小物を組み合わせたもの、

中でも、蛍光カラーを用いたものが多く見受けられます。

例えば、まったく無地の振袖に、

このコーディネートなら、

今風と言えるかもしれませんが、

この振袖でこのままのコーディネートをしてしまうと、

すこし古っぽくなってしまいます。

そこで、コーディネートを変更したのがこちらです。

重ね襟も帯揚げも帯締めも、

すべて違う色で組み合わせています。

全部違う色にしたらごちゃっとしない？

そんな心配もあるでしょう。

しかし、これにはコツがあるのです。

それは、振袖の柄に使われている色で

コーディネートを組むこと。

振袖の柄には、草花を描いたものが多いです。

その草花などに使われている色を

組み合わせることで、

全部違う色でコーディネートを組んでも、

まとまった印象になるのです。

このコーディネートのコツは、

重ね襟、帯揚げ、帯締めに限ったことではなく、

草履・バッグや髪飾りを選ぶ際にも

役に立つ方法となるので、

ぜひ覚えておいてくださいね。

お母様の振袖を用いる

ママ振りの中で一番注意していたく点は

お草履です。

お草履もお母様ので行かれると

おっしゃていた人の7割は

お草履を買い換えられます。

理由は何点かございますが

圧倒的なものは、

「履けなくなってしまっている」

ということです。

お母様やご親戚の方がはいて以来

履いていない方や出しもしていないと言うかた

がほとんどです。

20～30年前のお履物を撮影時に

持ってこられて実際はいてみるとびっくり！

鼻緒が外れてしまう方、草履の裏が外れてしまう方、

表面のコーティングが外れてしまい足袋がよごれてしまう方。

大げさではなく本当に沢山いらっしゃいます。

気付くのが当日じゃなくて良かったです

とおっしゃる方、本当に多いです。

普段履きの靴でも２０～３０年前の

お履物ってなかなかないですよね？

それと同じなのかも知れません。

当日恥ずかしい思いをしないためにも

草履もお嬢様が選ばれたコーディネートに

合わせて今風にすることをおすすめします

何度も言いますが、

ママ振りのコーディネートは帯から

変更するのがベストです。

着物一枚に、帯は三本とよく言います。

着る場所や人によって、

帯を変えるだけで、

がらりと印象を変えられるのが、着物の特徴です。

一度、成人式までにママ振りコーディネートを

見直してみるのも良い機会です