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卒業式の袴に二尺袖が選ばれる理由、そして振袖の魅力

2025.07.28

#コラム

卒業式の門出を彩る華やかな袴姿。近年、多くの学生が袴と合わせて着用するのが

二尺袖(にしゃくそで)と呼ばれる着物です。

なぜ二尺袖が卒業式の定番としてこれほどまでに選ばれているのでしょうか?

そして、中には振袖を選ぶ方もいらっしゃいますが、それもまた魅力的な選択肢です。

それぞれの着物の特徴と、卒業式に選ばれる理由を紐解いていきましょう。

二尺袖とは?

二尺袖は、その名の通り袖丈が二尺(約76cm)程度の着物を指します。

一般的な振袖が100cm以上の長い袖を持つことに比べると、二尺袖は袖が短めであることが特徴です。

卒業式に二尺袖が選ばれる3つの理由

卒業式という特別な日に二尺袖が選ばれるのには、主に以下の3つの理由があります。

1. 動きやすさと実用性

卒業式当日は、会場内での移動や着席、証書授与など、様々な動きが伴います。

振袖の長い袖は美しさを際立たせる一方で、動きにくさを感じることもあります。

その点、二尺袖は袖が短いため、身のこなしがスムーズで、袖を気にすることなく

快適に過ごすことができます。

また、食事の際にも袖が邪魔になりにくいという実用性も兼ね備えています。

2. 若々しさと可憐さを演出

二尺袖の短めの袖は、若々しく、はつらつとした印象を与えます。

卒業という新たな門出にふさわしい、明るく軽やかな雰囲気を演出するのに最適です。

振袖のような華やかさもありながら、より可愛らしく、可憐な印象を求める方に特に人気があります。

3. 袴との相性の良さ

二尺袖は、袴との組み合わせにおいて非常にバランスが良いとされています。

振袖を袴と合わせることももちろん可能ですが、袖が長すぎると袴のラインと干渉したり、

全体的に重たい印象になったりすることもあります。

二尺袖は、袴のシルエットを邪魔することなく、すっきりと着こなせるため、

トータルコーディネートとして優れた相性を誇ります。


卒業式に振袖を着るのはおかしくない!振袖が持つ特別な魅力

ここまで二尺袖の利点をお話ししましたが、

「成人式で着た振袖を卒業式でも着たい」「やはり振袖の華やかさに憧れる」

という方も少なくありません。

結論から言うと、**卒業式に振袖を着用することは全くおかしくありません。**

むしろ、振袖ならではの特別な魅力があります。

1. 最高級の華やかさと格式

振袖は、未婚女性の第一礼装であり、

その豪華絢爛な柄と長い袖は、最高級の華やかさと格式を誇ります。

人生の大きな節目である卒業式に、この上ない晴れ着を身につけることで、

より一層の特別感を演出できます。会場での存在感も際立ち、写真映えも抜群です。

2. 成長と門出を祝う象徴

成人式で振袖を着た方は、その振袖を再び卒業式で着ることで、

成長と門出を重ねて祝うことができます。

思い出深い振袖をもう一度身につけることは、感慨深く、忘れられない体験となるでしょう。

親御様にとっても、お子さんの成長を改めて実感できる喜ばしい機会となります。

3. 流行に左右されない美しさ

振袖のデザインは、流行に左右されにくい普遍的な美しさを持っています。

そのため、何年経っても色褪せることなく、写真や映像に残る卒業式の姿を美しく彩ってくれます。

袴と着物で、最高の卒業式を

二尺袖は、動きやすさと可憐さ、そして袴との相性の良さから卒業式の定番となっています。

一方で、振袖は、その最高式、そして成長の象徴としての意味合いから、

卒業式にふさわしい選択肢です。

どちらの着物を選ぶかは、ご自身の好みや、卒業式当日に求めるスタイルによって異なります。

人生の晴れ舞台にふさわしいお気に入りの一着を選んで、最高の思い出を作りましょう。

卒業式を控えた皆さんにとって、今回のコラムが袴スタイルを選ぶ上での一助となれば幸いです。

どちらのスタイルも、卒業という門出を華やかに彩ってくれることでしょう。

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